ドラクエ3RTA大会 プレイ後レポート

★おてう(実況担当)のレポート

今回は大会の主宰と当日の進行・実況を担当しました。実況ではハニーキングさん、イリアスさん、プリンさん、ドノさんの部屋を担当しています。
ここでは試合の経過を第三者的に振り返ってみます。ついでに各チェックポイントごとでの8人のプレイヤーの順位も追ってみました。

■ここから観戦記
アリアハン抜け→アッサラームまではほぼ全員同じ。
ホワイトボードにチェックポイントを書いていなかったので書いたりしていた。
アッサラームからは直ピラミッドの人と全滅保険にイシスでセーブする人がいるが、捕捉出来なかった。
ともかくトップでピラミッドに入ったハニーキングさんが一発で魔法の鍵をゲット。
ドノさんが全滅したが、セーブしてあったのでリセットで対処し被害は最小限。他は全員一発で鍵にたどり着いた。
4人いてこの結果というのは奇跡的だ。
隣の部屋からは全滅第1号が出て、結局一発抜けはあうさん1人だけだった。

[魔法のカギ取得]
ハニキン  21:01
プリン  22:45 
あう   23:19
イリアス  24:25
ドノ    24:33
りぃ    26:53
えぐち   26:54
ミツカン  27:49

全員30分を切ってきた。ここで30分以上かかるようだとかなりのハンデになるが、まだこの程度の差なら気にならない。
次にポルトガ、バハラタ、カンダタ1、カンダタ2と進む。
この区間で危険なのはバハラタまでの移動。ポルトガまでの移動も、ドルイドが出ると倒せないので危険。
こっちの部屋ではプリンさんがバハラタに行く途中で全滅、2度目の挑戦でも3人死亡しギリギリ到達。
トップを走っていたハニーキングさんもカンダタ1戦で全滅。
この上位2人がコケたため、順位が変動。タイムから察するにイリアスさんとりぃさんも何かあったのかな。
イリアスさんはポルトガ行く途中でやられたんだっけ?

[カンダタ2回目撃破]※以後カッコ内のタイムは、1つ前のポイントからの経過タイムを表す
(↑)あう    54:01[31]
(↑)ドノ    55:33[31]
(↑)えぐち   55:55[29]
(→)イリアス  57:48[33]
(↑)ミツカン  58:41[31]
(↓)ハニキン 58:55[37]
(↓)プリン  1:02:00[40]
(↓)りぃ   1:02:55[36]

ここからガルナ突入準備の内容は各人様々。だがほぼ順位は変わらずに次々塔に突入。
本当に差がつくのはここからだ。

[ガルナの塔突入] ※ここからは秒は割愛
(→)あう    1:02[8]
(↑)えぐち   1:03[8]
(↓)ドノ    1:04[9]
(→)イリアス  1:06[9]
(→)ミツカン  1:08[10]
(→)ハニキン 1:11[13]
(→)プリン   1:11[9]
(→)りぃ    1:16[14]

まず必要経験値がパーティーによって全く異なる。最も少ないのはイリアスさん。
後はメタスラがどれくらい出てきてくれるかと、どれくらい倒せるかが重要だ。
特に最初の数匹を早い段階で倒せるとザコ対処が早くなる。
ドノさん、イリアスさん、ハニーキングさん、プリンさんはともに1匹目をかなり早い段階で倒せた。
しかしハニーキングさんは敵に逃げられまくるせいで毒蛾の粉が尽き、
以後は2〜3ダメージ与えた時点で逃げられてしまう最悪のループ。
プリンさんは盗賊と魔法使いを残して倒そうとした時に魔法使いが倒されるアクシデント。
逆にイリアスさんは盗賊1人のレベルのみを上げればいいので一気に16000の経験値を入手するなど絶好調。
ここで一気に他を突き放してトップに立った。
ドノさんも平均か若干運良く撃破していった。
隣の部屋はメタル運が全体的にこちらの部屋より良くなかったらしい。
中でもあうさんは遊び人を入れている関係で撃破効率が落ちているようだ。
ミツカンさんも、バイキルトが要らない割には手間取っている気がする。
ここで順位は大きく変動。一気に1位に躍り出たイリアスさんのリードが目立つ。
その1強を2人が10分差で追い、もう10分差で2人が追う展開に。

[ガルナの塔終了]
(↑)イリアス 1:21[15]
(↑)ドノ   1:33[29]
(↓)えぐち  1:34[31]
(↓)あう   1:41[39]
(→)ミツカン 1:42[34]
(↑)りぃ   1:55[39]
(→)プリン  1:59[48]
(↓)ハニキン 2:03[48]

各自思い思いの順番で進み、ボストロールとやまたのおろちを撃破していく。
この両ボスは今回最もプレイヤーの対策の差が顕著に結果として現れた。
8人の合計全滅回数は7回程度だが、ここで上位4人になったプレイヤーは全滅なしで抜けていった。
特にえぐちさんはおろち2戦で一度も火の息が来ない厳しい戦いだったが、逆にリードを奪っている。
とは言え全滅が出たプレイヤーの中でも、純粋な運で負けたものもあれば判断ミスもあり、評価が難しい。
なお、この区間は塔を出てからバイキルトを取る人はその手間がプラスされる。
また、イリアスさんはオーブを増殖しないためネクロゴンドに寄っている。
上位4人がじわじわリードを広げてきたが、バラモス戦・ゾーマ戦を考えれば勝敗の行方はまだまだわからない。

[ボスト+おろち撃破]
(↑)えぐち  2:02[28]
(→)ドノ   2:06[33]
(↓)イリアス 2:13[52]
(↑)ミツカン 2:15[33]
(↑)ハニキン 2:30[27]
(↓)あう   2:31[50]
(→)プリン  2:38[39]
(↓)りぃ   3:00[57]

2匹のボスを倒したら、イエローオーブを取って
ネクロゴンドで宝漁りして祈りの指輪を買ってラーミアでバラモス城。
ここで大きく差がつくのはやはりバラモス戦での全滅回数。8人合計で約10回となった。
序盤はバラモスがどれだけ寝てくれるかによるので運が絡むが、中終盤はプレイヤースキルも影響する場合がある。
また、イリアスさんとミツカンさんはバイキルトを持っていないので撃破に時間がかかる。
上位陣ではドノさんとイリアスさんが1回全滅したが、いずれも序盤だったため大幅ロスにはならなかった。
これで最も大きなポイントを通過したことになるが、4強体制は変わらない。
ゾーマ戦の全滅を考えるとまだ4位まで優勝の可能性が残っている。

[バラモス撃破]
(→)えぐち  2:23[21]
(→)ドノ   2:31[25]
(↑)ミツカン 2:39[24]
(↓)イリアス 2:41[28]
(↑)あう   3:03[32]
(↓)ハニキン 3:10[40]
(→)プリン  3:21[43]
(→)りぃ   3:57[57]

バラモスを撃破したら、アレフガルドで各種アイテムを拾って廻る。
途中で危険な点はあまりないのだが、ドノさんがルビスの塔で全滅し、損失1万ゴールドを補うためにピラミッドに登頂。
これにより2位〜4位が大混戦になってきた。逆にえぐちさんは、全滅さえなければ優勝という状況に。

[ゾーマ城突入]
(→)えぐち  2:46[23]
(→)ドノ   2:59[28]
(→)ミツカン 3:03[24]
(→)イリアス 3:06[25]
(→)あう   3:25[22]
(→)ハニキン 3:35[25]
(→)プリン  3:44[23]
(→)りぃ   リタイア

えぐちさんは順調に城内を疾走。キングヒドラ、バラモスブロスまで事故なく撃破したが、
バラモスゾンビ戦で世界樹の葉を1枚消費してしまい、ゾーマ戦で最後の1枚の世界樹の葉を使用。
ここで2位のドノさんもキングヒドラ戦に突入。
えぐちさんはもう後が無い状況だったが、HP5でギリギリ残るなどしてしのぎ切り、無事撃破!
また、ドノさんのゾーマ戦開始と同時期に3位のミツカンさんがキングヒドラ戦を開始。
4位で追っていたイリアスさんは、オルテガ直前付近で大魔神の痛恨2発で2人死に、やむなく引き返し。
一方ドノさんがゾーマと戦っている間に驚異の追い上げでミツカンさんもゾーマ戦へ。
しかしミツカンさんの方は早い段階で崩れ、全滅となってしまう。ドノさんも1人死んだが世界樹の葉で復活。
そしてドノさんのゾーマ撃破とほぼ同時期にミツカンさんが全滅。

おそらく2回目に城に入ったのはイリアスさんが先で、続いてあうさんとミツカンさんが入っていった。
イリアスさんとミツカンさんが全滅したことで、あうさんがついに追いついた形だ。
今回は3位まで表彰なのでこの3人の戦いも激しい。
ただ、途中でレベルが上がりまくっていたミツカンさんは軽快に飛ばしていったのに対し、
イリアスさんは出てくる敵の組み合わせが厳しく、バイキルトが無いせいもあり手間取った。
キングヒドラ戦はあうさんが3位、数秒後にでミツカンさん、さらに数十秒遅れてイリアスさん。
6位のハニーキングさんもいつの間にかゾーマ城内を爆速で通過し、
ゾーマ城突入で13分あったイリアスさんとの差を7分まで縮めてキングヒドラ戦を開始。
ここから先は、バイキルトを持っていないイリアスさんが3位4位との差を徐々に広げられていく。
またイリアスさんはバラモスゾンビ戦で賢者の葉を使わされるなど不運もあり遅れる。
ゾーマ戦開始のタイミングでは、3位があうさん、30秒程度送れて4位ミツカンさん、さらに3分程度遅れて5位イリアスさん。
ハニーキングさんはバラモスブロス戦で死者が2人出てしまったため無念の引き返しとなった。

こうして3位争いは完全に3人に絞られた。5位のイリアスさんは賢者の石を2つ持っているため、まだまだ勝敗は分からない。
しかし何とあうさんはゾーマ戦で星降る腕輪を装備し忘れるというミスが発覚。
これが影響したのかはわからないが、6分後に死者が出てしまい、そのまま崩れて全滅。
この一報を聞いてイリアスさんが加速する。
打撃、稲妻の剣、メラミで攻撃するので1ターンに通常パーティーの3倍のダメージを与えられる。
ゾーマ戦は10分程度の長丁場なので、ミツカンさんの3分程度のリードではほぼ互角。
イリアスさんがそろそろ撃破か?という所で、隣の部屋から拍手が聞こえる!
そして次のターンでイリアスさんもゾーマを撃破!
僅かにミツカンさんの方が早かった。速報でなんと8秒差。
がっくりするイリアスさん。しかし

「もしかしてまだ抜けるんじゃね?」

逆に緊張してエンディングの進行で失敗。ゲーム終了時には差が17秒にまで開いていました。
なお、ミツカンさんは途中2人死亡したものの、ザオラル2連続成功で生き残ったとのこと。

その後ゾーマ戦リベンジに挑んだあうさんとハニーキングさんはともに全滅し、
最後は追いついたプリンさんがゾーマを撃破したところで4時半となり大会終了。

[ゾーマ撃破]
(→)えぐち  3:13[27]
(→)ドノ   3:25[26]
(→)ミツカン 3:55[52]
(→)イリアス 3:55[49]
(↑)プリン  4:17[33]
(↓)あう   リタイア
(↓)ハニキン リタイア
(→)りぃ   リタイア

■各プレイヤーを振り返る
今回は、ボス戦での全滅が相次ぐ波乱模様の大会となりました。
優勝したえぐちさんは、その中にあっても全滅回数が極めて少なく、終始安定したプレイを見せてくれました。
膨大なRTA知識とそれを高速で実況する正確なコマンド捌きは素晴らしかったです。
タイムも一発勝負のRTA大会としては過去に例を見ない好記録(3時間20分)となりました。

2位のドノさんは愛知からの遠征でしたが、見事に2位でゴール。高校生プレイヤーとは思えない堂々たる初舞台を見せてくれました。
3時間30分台というタイムも素晴らしいと思います。今後のやりこみに期待したいですね。

ミツカンさん、イリアスさん、あうさん、ハニーキングさんはいずれも独自の戦術を持ち出して大会を盛り上げてくれました。
ミツカンさんとイリアスさんの「バイキルト不使用対決」は20秒差という超接戦でしたし、
あうさんとハニーキングさんは不運の連続で何度も全滅がありましたが(2人だけで15回?)、めげずに最後まで頑張ってくれました。
また、当日急遽参加となったりぃさんとプリンさんも、他の人より圧倒的に準備期間が短い中でよく善戦されたと思います。

ご都合により参加できなかった皆さんも、もし次の機会があれば是非参加していただきたいと思います。

■おまけ
今回は、優勝争いである1位と2位、超僅差だった3位と4位がそれぞれ別の部屋となってしまい、
結果論とは言え部屋分けにはちょっと失敗してしまった形となりました。これは部屋分けを組んだ僕の責任です。

折角ですので、どうやって決めたのか一応ここに晒しておきます。
※「4人」は4人部屋(第3会議室)、「3人」は3人部屋(第4会議室)を表す


公正でいいと思ったんだけどなあ…。