今回の基本的な方針は、ほとんど前回(2002年9月)と同じです。 但しこれは、前回が早かったから同じでいいやというネガティブな理由ではなく、他の考えられる限りの策を試した結果です。 戦略の分かれ目となるのは、職業・メダル・移民・カジノ・ランキングです。 途中のボスを倒していくために、これらをどのように活用するかというのがタイムを最も大きく左右します。 ていうか他はほぼ一本道ですから。 ・職業 途中のボスや移動中のために、「怒涛の羊」「剣の舞」「忍び足」があるとかなりの時間短縮になります。 また、ラスボス戦までにベホマラーとアストロンは是非欲しい所。 しかし小さなメダルをちゃんと集めないと「プラチナキングの心」が手に入らず ベホマラーとアストロンが覚えにくくなったり、 同じくメダルで手に入る賢者の石がなければベホマラーで代用する必要があったりと、 とにかく小さなメダルを集めるかどうかで計画が大きく変わることになります。 ・小さなメダル 今回はこれが全ての戦略の核となります。小さなメダルの枚数によって、職業が決まります。 プラチナキングの心を手に入れるまでに110枚必要で、RTA中に取れるメダルの枚数は111枚なのですが、 メダルの中には取りに行くのにかなり(1枚で1分以上)時間がかかるものもあります。 そのため、もし集めるにしても何枚集めるのかという問題も浮上してくるわけです。 移民の町にも小さなメダルはあります。なので、これによって移民の町を育てるかどうかにも関わってきます。 ・移民 移民の町を育てるメリットは、 (1)強敵デスアミーゴ戦の前に豊富な資金(拾いもの)を手に入れ、最強武器「おおかなづち」を手に入れること、 (2)最後まで育てれば小さなメダルが計8枚手に入ること、 (3)最後まで育てればラスボス戦の前に英雄の杖(フバーハの効果)が手に入ることです。 デスアミーゴ前だとルーラが無い上にまだ町が3つしかないので移民を3人集めるごとにリセットする必要があり、 かなりの時間ロスになります。 英雄の杖が手に入らないとなると、ラスボスの攻撃をしのぐための代替手段が必要になります。 ・カジノ 短時間でコインをためるならポーカーでしょうが、ちょっと時間がかかりすぎる上に、 今回は職業などといったアイテムに頼らないキャラ強化方法がありますので、カジノは必要ありません。 ・ランキング リートルードのランキングに勝つと知力のかぶとやプラチナメイルが手に入ります。 これらは装備品としても優れている上に、売れば高値で換金できます。 前回までのRTAではこれらを使っていたのですが、場合によっては不要となりそうです。 ・金策 所持金が苦しくなるのは、ダーマ、ハーメリア、コスタール、ラストの4箇所です。 ダーマに関しては、移民を集めるなら移民の町でギリギリ稼げます。 ハーメリアとコスタールに関しては、それ以外の無駄な出費を極限まで抑えることで無理やり達成します。 ラストでは、防具をちょっとランクの低いものにすることでしのぎます。 ・途中の強敵 途中の強敵と対処方法は以下の通りです。 デス・アミーゴ…事前に移民の町を作って大かなづちを手に入れる。また、ほぼ最強の防具を揃える。 イノップ+ゴンズ…運次第。全財産はたいてみかわしの服を2着購入する。 決闘場6連戦…ここも運が絡む。ラリホー、マヌーサ、ほえろを駆使して強引に勝つ。 山賊軍団…突き飛ばしを修得し、山賊を一撃で消す。マヌーサなども多用。全滅してもいいように所持金を減らしておく。 グラコス…妖精の剣を買い、スカラ連打でなぎ払いに対抗する。炎のツメを買い、攻撃効率を高める。 ゼッペル…ウールガードを駆使して吹雪の脅威を軽減する。 闇のドラゴン…金策の為炎耐性防具がほとんどない。時間がかかっても回復中心の行動でしのぐ。 ヘルクラウダー…ベビークラウドが出てきたら風神の盾と突き飛ばしで瞬殺する。 Disk1オルゴデミーラ…賢者の石が必須。第1形態ではさざなみ仁王立ちを駆使。 ネンガル…先頭キャラに防御させ続けてダメージを軽減。賢者の石でどんどん回復する。 Disk2オルゴデミーラ…レベル上げ、アイテム揃え、職業特技強化、短時間で出来る全てのことを行う ・今回の戦略が固まるまでの道のりを記しておきます。 (1)ダーマ熟練度稼ぎ195回、メダルは全て集める、移民の町では移民交換駆使、カジノは不使用、ランキングは使用 2001年の第1回RTAの時に取った作戦。 移民の町で35人集めた後、別の用意してあるメモリーカードと移民を交換して、バザーを作ってメタルキングの盾を人数分買います。 リートルードのランキングも使用し、プラチナメイルや知力の兜を集めて資金に余裕を持たせます。 ちなみにダーマ熟練度稼ぎの内容は次の通り。この他にラスボス前にはぐメタを倒しながら熟練度を稼ぎ、アイラに剣の舞とマリベルにベホマラーを覚えさせます。 主:踊→戦→詩★6 ガ:盗→魔★6→笑★2 マ:羊→戦★5 この戦法で、結果は21時間30分でした。突き詰めれば20時間ちょうどくらいまでは行ったかもしれません。 (2)ダーマ熟練度稼ぎ135回、メダルは110枚、移民の町は使用、カジノ不使用、ランキング使用 第2回RTA(2002年9月)の作戦。 リートルードのランキングは使い、ここで得るアイテムを軸に、余った所持金で装備を充実させて 闇のドラゴン・ヘルバオム・ゼッペル・ヘルクラウダーといった強敵をらくらく撃破。移民の町は普通に35人集めるだけです。 主に変わったのは、熟練度稼ぎの回数が減ったことです。熟練度稼ぎの内容は以下の通り。 主:踊★5→戦★5(剣の舞) ガ:盗★8(突き飛ばし、忍び足) マ:羊★8(怒涛の羊) (3)メダルを90枚だけ集める作戦 小さなメダルを110枚集めようとすると、どうしてもかなり遠いものも取らなくてはならなくなります。 (過去リートルードの先にあるメモリアリーフや、時の狭間の洞窟、移民の町などなど) 遠いものはそれだけのために1分以上を要しますし、そもそもメダルを取った時の効果音だけでも7秒程度ロス(110枚で13分!)です。 そこで、入手するメダルを最低まで絞る作戦を考えました。 賢者の石は必要なので83枚は必要です。あと7枚は割とロスなく集められるので、90枚でメタルキングの盾までもらいます。 この場合問題となるのは、プラチナキングの心が手に入らないためにラスボス戦でアストロンとベホマラーが使えないことです。 そこで、ベホマラーはホイミスライムの心で代用し、アストロンは強制睡眠をかわすためのものなので逆に眠ったキャラを起こすためキアリクを覚えて代用します。 すると熟練度稼ぎは以下のようになりました。 マ:羊飼い135回(怒涛の羊)+盗賊17回(突飛ばし) → 主:踊り子53回+戦士107回(剣の舞) → 戦士23回(まじん斬り)+魔法使い(ルカニ) ガ:ホイミスライム160回(ベホマラー) → 船乗り70回(キアリク) メ: → 船乗り70回(キアリク) ア: → 戦士35回+踊り子30回(剣の舞) アイラが最初から剣の舞を覚えるので、ボス撃破スピードはかなり速くなり、安定します。 他に、移民の町をデスアミーゴ前に27人まで集めず、各町を廻りながら成り行きで集めていく戦法を取ります。 移民の町の大金槌なしでデスアミーゴに勝つために、直前でレベル上げを行います。 実際やってみると、メダルを集めるロスと熟練度稼ぎのロスがほぼ相殺する上に、 アストロンがないとラスボス戦が全然安定しないことがわかりました。 また、熟練度稼ぎが終わっているのにはぐメタ狩りはしないといけないというロスもあります。 他にも忍び足がないロスが中盤からベホマラーを使えるメリットを上回っていたりと、何かと損であることがわかり、ボツになりました。 (4)忍び足の代わりにメラミとイオラを覚える作戦 第2回RTA大会の時の作戦を軸にして、忍び足の代わりにガボに魔法使いを修得させ、ルカニ、メラミ、イオラを覚えさせてみました。 これにより山賊軍団やタイムマスター+マキマキ2匹をイオラで楽々撃破、さらにマリベル離脱後もルカニがあるためボス撃破スピードが上がりました。 メラミがあるため炎のツメが不要になり資金面に余裕もあります。 しかし忍び足の効果というのは案外大きく、敵の出る回数が全体を通して増え(30回程度、300秒程度のロス)、一方でボス戦での短縮は3分程度。 他にも敵が出る回数が多いために途中で回復のMPが尽きたりと散々でした。 (5)まとめ さて、色々書きましたが、現在の案がどうなっているのかを最後にまとめます。 ・ラスボス戦で英雄の杖がほしいため、最終的に移民の町は35人まで育てることにする。 ・そのため、小さなメダルは集めることができる。ここで110枚集める(プラチナキングの心)か83枚集める(賢者の石)かで戦略が大きく分かれる。 83枚なら、ホイミスライムの心を使ってベホマラーを覚える必要があり、それを覚えるのに時間がかかるため代わりに忍び足が修得できなくなる。 また、ラスボス戦でアストロンが使えず安定しなかった。 従って110枚の案が採用される。これにより、基本的に今までのRTAとほぼ同じ戦略となる。 ・デスアミーゴ前の移民に関しては、移民の町に頼るかレベル上げをするかの選択肢を迫られる。 レベル上げをした方がその後のデスマシーン戦で安定するが、 ボス戦計5回(デスアミーゴ、マシンマスター、デスマシーン、あめふらし、洞窟魔人)でおおかなづちが使えないロスは 結構大きい。よってここはおおかなづちを選ぶ=移民はデスアミーゴ前に27人集める。 ・リートルードのランキングは使わないことにする。 これにより闇のドラゴン戦で対炎装備が少なく苦労するが、ランキングによるロスタイム約7分よりはマシ。 というわけで結局まとめると、前回のRTAとほぼ全く同じ戦略をとらされることになってしまいました。 大きな違いはリートルードのランキングを使わないことくらいです。チャート
DQ7のチャートは死ぬほど長いので勘弁してください。(メモは800行強になりました) 基本的に2002年のRTA及び同年に刊行された「DQ7短時間攻略ガイド2」とほぼ同じになります。 ここでは全体の戦略を左右する部分だけを書いておきます。 ○グランエスタード〜ダイアラック ザコからは全て逃げる。この区間に限らず最初から最後までほぼ全て逃げます。 ○移民の町 「グランエスタード、ウッドパルナ、エンゴウの3箇所で移民を見つけてはセーブ・リセット」を繰り返す。 ここでは27人まで移民を集めることができる。 ○オルフィー〜ユバール ボスに勝つための戦力集めは、ボス戦によるレベルアップだけで対応する。 ○ダーマ イノップゴンズ・決闘場・山賊軍団と超強力ボスが並ぶ。対処方法はみかわしの服2つと眠りの杖を買うくらい。そのためにここまでの道中でお金はほぼ全て温存する。 また、ダーマが復活したら以下のように転職する。 主:踊り子★5(53回)→戦士★5(55回)…剣の舞 ガ:盗賊★7(110回) …突き飛ばし・忍び足 マ:羊飼い★8(135回) …キアリー・口笛・ウールガード・怒涛の羊 ○砂漠〜ハーメリア ボス敵は全て剣の舞と怒涛の羊で瞬殺する。お金は全て蓄えておき、ハーメリアでの炎のツメと妖精の剣に費やす。 ○ハーメリア〜アイラ加入まで メルビンが加入するが、メルビンはベホイミと仁王立ちがあれば戦闘中に暇をすることは無いので、新たな特技などは覚えさせない。 プロビナ・マーディラス・ルーメンは、この順に攻略する。プロビナではいいアイテムが手に入るので最初に廻り、マーディラスはゼッペルを苦労せず倒す方法を思いついたためルーメンより先に回す。 最後にマリベルが抜けてアイラが加入するが、アイラも「気合ため+火炎斬り」があるので、特に新たな特技を覚えさせる必要はない。また、アイラの装備はマリベルのお下がりなどで済ませる。 ○聖風の谷〜Disk1終了まで アイラ加入時に小さなメダルで奇跡の剣が手に入る。コスタールでは水の羽衣と氷の盾を全員分購入し、ここでハーメリア以降貯めていた資金が再びごっそり無くなる。オルゴデミーラ戦前に小さなメダルが90枚になり、これで賢者の石とはぐれメタルの盾が手に入る。これによりオルゴデミーラを何とか撃破できるようになる。 ○Disk2 メルビンがいなくなりマリベルが加入する。マリベルの装備は基本的にお下がりで済ませ、資金は全てラスボス戦に向ける。 ネンガルは強敵だが、時の砂を駆使して強引に倒す。 ラスボス戦の前に移民の町を完成させて英雄の杖を手に入れ、 ラストダンジョンに一度入って小さなメダルを回収しプラチナキングの心を手に入れ、 熟練度稼ぎ+レベル上げを行い、ラスボス戦向けの装備を海賊船で購入すれば準備完了。 なお、ここでの熟練度稼ぎは以下の予定。 メ:特になし ア:戦士★5(35回)→踊り子(30回)…剣の舞 主:戦士★8(48回) …魔人斬り マ:プラチナキング★2(28回) …アストロン・ベホマラー